2005年09月22日

東京・銀座のフレンチレストラン、ロオジエ


9月上旬に、日本を代表する高級フレンチレストランロオジエでデジュネ(お昼ご飯)を楽しんできました。

入口は並木通りに面しています。資生堂の経営です。
入口


レセプションは1階、ダイニングは2階です。

ダイニングに案内される前に、受付の女性から、これを着てくださいと、紺のジャケットを渡されました。

正直言って、服装はどうしようか迷ったんです。当日はまだ暑くて、普段であればTシャツ1枚で外出するところですが、この日はちゃんとしようと思って黒の長袖シャツを着て行きました。

お昼だし、シックな黒色の長袖だから、周りに不快な思いを抱かせないだろうし大丈夫だろうと思っていたけど、だめでしたねー。

それにしても、客用にジャケットが用意してあるなんてすごいレストランです。


料理は、いちばん安い税込み6000円の「季節のデジュネ」にしました。このコースは昼にしかありません。夜は2万円くらいしますよ(だから昼に行ったんですけど)。

ロオジエはジャック・ボリーというフランス人が長年シェフをしていましたが、今年の6月いっぱいで厨房に立つのは引退されてしまいました。この店が東京で最高峰のフレンチと評価されていたのは彼の功績が大きいです。彼が現役中に食べておきたかったなと思います。今は、ブルーノ・メナールという人がシェフを務めています。

それでは、料理を紹介しましょう。

アミューズは、記憶があやふやなんですけど、鴨のフォアグラのムースだったと思います。底の方に滑らかでしっかりした味わいのムース状のフォアグラが潜んでいました。
アミューズ


「トマトとズッキーニのチャツネのファルシ フランボワーズのクーリとヴェルヴェーヌのオイル バジルのアイスクリーム添え」

冷たいトマトの甘みと酸味のバランスが素晴らしい。
トマト


「グリーンピースのスープ ラングスティーヌのフラン ミントのクリーム」

滑らかで奥行きある味わいでした。
スープ


「フランス産すずきのポワレ 根菜と生ハムのチンゲンサイ包み グレープフルーツとそのマリネしたジュ」

3つ並んでいる四角い緑がチンゲンサイです。みじん切りの根菜類が包まれています。手が込んでます。串に刺した赤いグレープフルーツが独創的ですね。魚の身と一緒に口に含むと、爽やかなフルーツの酸と魚のコクとが、いい具合に融合しました。
メイン


どれも繊細な味わいです。高級なフランス料理を食べているなという満足感がありました。

デザートは、まずアイスクリーム(記憶があやふやだけど、キャラメル風味だったような気がします。スイマセン)。
デザート1


このあと、早くもプチフールが出てきました。3皿もあります。
プチフール


フィンガーボールもテーブルに置かれました。プチフールの時に出てくるのは珍しいのでつい写真を撮ってしまいました。特にチョコレート類は手につきやすいので、うれしいサービスです。
フィンガーボール


まもなくワゴンでのデザートのサービスがありました。ロオジエでは長年このスタイルで提供されていて好評のようです。

焼き菓子系だけで10種類くらいあったんじゃないでしょうか。あとはフルーツのコンポートとかシャーベットとかアイスクリームなど。すごい種類です。好きなだけ取ってもらえますが、僕はこれくらいにしておきました。同行者は欲張って1.5倍くらい頼んでましたが。
デザート2


ただ、デザートの味のレベルは、日本を代表するフレンチとしては弱いですね。

サービスの方のお話によると、新シェフの意向で、まもなくこのスタイルのデザートの提供はやめるそうです。一品一品メニューに載せて、作りたてを提供するようにするとのこと。そして、プチフールをワゴンでサービスすることになるとおっしゃっていました。

ワインですが、最初にグラスで一杯シャンパーニュをいただいて、そのあと、ドメーヌ・ルフレーブのピュリニー・モンラッシェ、クラヴァイヨン 2001 ハーフボトルにしました。

香りが華やかです。はじめはスモーキーな樽香を強く感じました。しかし、味わいはそんなにインパクトはありません。が、時間とともにまとまりが出てきて満足満足。いいワインです。料理にもよく合いました。


さて、評価の高いロオジエですが、僕が気になったことを書きましょう。

それは、サービススタッフが、もっと生き生きとしていて欲しかった。もっとお客を喜ばせようという姿勢を見せて欲しかったということです。

はっきり言って、なんの不満のないサービスでした。これってすごいことです。たとえば、ワインがグラスになくなれば絶妙ののタイミングで注いでくれました。ワインの温度も完璧です。食べ終わった皿は僕たちの意識に全く残らないくらい、気づけば自然に引かれていました。会話がとぎれることなく流れるように食事が出来ました。

しかし、スタッフに元気がないんですよね。疲れているかのようにも見えました。明るい笑顔で接してくれたらもっと食事が楽しく感じられたと思います。

昨年、パリの3つ星レストラン、ル・サンクに行きましたが、そこのスタッフは、明るくて生き生きしていました。特にここは、ホテル(フォーシーズン)の中に入っていることもあって、固いかしこまったサービスじゃないかと勝手に思っていたんですが、予想に反して気さくだったんです。たとえば、カメラを出すと、向こうから撮りましょうかと言ってくれるし、最後のプチフールのワゴンが来たときには、頼んでもないのに、女性にはプレゼントと言って、笑いながら、持ち帰り用に溢れるほどじゃんじゃん箱にお菓子を詰めてくれたり、とにかくサービス精神旺盛なんですよね。スタッフ自身がとても楽しんでいるように見えました。人に喜んでもらうことが彼らにとっては幸せなんでしょうね。

まあ、ロオジエの客層は、そういうサービスをうっとおしいと思う人が多いのかもしれません。ただ、僕はホスピタリティあふれるサービスを受けるとたまらなくハッピーになります。

ロオジエほどのレベルが高いレストランだからこそ、更に上を要求してしまうんですよね。

grazie_arigatou at 00:54 │Comments(6)TrackBack(1)この記事をクリップ! その他の地域のレストラン 

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1. 期待はずれしない「食べログ.com」  [ ネット快適生活 ]   2005年09月23日 18:17
雑誌やフリーペーパー、グルメサイト等の写真やメニュー、紹介を参考にしてお店を選んで訪れてみたけど、期待はずれでがっかりした経験はありませんか? よくよく考えてみると、自分が信頼している人に教えてもらったお店が、結果的には自分の好みに合っていたケースが多く....

この記事へのコメント

1. Posted by 冨田英輔    2005年09月22日 02:55
久しぶりのコメント参加。

サービス。

今の自分にとって大きな課題です。
サービススタッフは最前線の顔になるわけですから、それは、一流フレンチであろうと、カフェであろうと、定食屋であろうと変わりなく。重要な役割ですよね。

自分の喜びが人を喜ばせ、人の喜びが自分に帰ってくる、でもその喜びはひとそれぞれなわけで、そこが難しい。
難しいと感じた瞬間に確実にぎこちなさ
が表に出ていることでしょう。

でしゃばらず、こぼれなく、原点を忘れず、前進を止めず、時間がかかりそうです。
2. Posted by nemo    2005年09月22日 04:19
はぁ・・・・・さすが・・・!!
スゴイお店に行かれたんですねぇ・・・

お昼6,000円って事は、私が明後日
(・・・ちゅーか、実際は明日なんやど、今AM4:15)行く、
リッツカールトンと同じなんだ・・・。
(^◇^;ゞ

料理はもちろん、モノスゴイいいものを
そろえてあるんだろうけど、

やっぱり、お店の決め手になるのは
それ以上のサービス・・・。

>サービススタッフが、もっと生き生きとし>ていて欲しかった。もっとお客を喜ばせよ
>うという姿勢を見せて欲しかったというこ>とです

っちゅー事なんですよね。

3. Posted by nemo    2005年09月22日 04:19
これも、お客さんのいないところで、
スタッフがどれだけ、やりがいを感じて
やっているかにかかってるような気がします。

仕事を支持される側としても、厳しいだけじゃなく、やっぱり、面白さを教えてくれるスタッフがいるとか、自分は一流の店で働いているっていう自信とか・・・。

いろいろありますよね。。。

化けていても、出るんだよなー。

こういうところが・・・(汗)

リッツカールトン・・・チェックしてきますね。

本当に一流ってどういう事なのか
勉強するいい機会だと思いますから。
4. Posted by フレディー    2005年09月23日 15:47
冨田さん

ほんとにサービスは重要ですよね。

今、実践している冨田さんのコメントには重みがあります。

僕も最高のサービスを目指します。

5. Posted by フレディー    2005年09月23日 15:53
nemoさん

いいないいなー、リッツ・カールトンに行くなんて。
しっかりと一流の世界を体験してきてくださいね。

ところで、書いてくれたように、スタッフのモチベーションを維持することって重要なことですね。

このあたり、9/23付けでブログに書いた本「リッツ・カールトンが大切にする サービスを超える瞬間」は、為になりました。

6. Posted by エミエミ    2006年04月13日 17:01
ロオジエ命です。青森の田舎から憧れのレストランへ食事に行けるとは思ってもいませんでした。が、一昨年から2年がかりでランチ、ディナー、ランチを頂きました。昨年9月の来店時ではジャック・ボリー氏がお店を去った後でもあり新メニューでのお料理を頂くことが出来た事は貴重な体験でした。
そこで私が感じた事はやはりスタッフの皆さんに笑顔が無かったことです。以前はこちらも楽しくなるような雰囲気でしたのに…。しかしあれから数ヶ月また以前の心地良い雰囲気に戻っていることを願ってやみません。

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2007年12月22日、ワインバー・ロスコ(http://www.winebar-rothko.com/)を京都にオープンしました。ワインは、シャンパーニュ以外は全てイタリアワインです。その他、マデイラ、ポート、グラッパなど、食後酒もご用意しています。メールマガジンを発行しています。バックナンバーと配信登録はこちらです


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