イタリア、ロンドンの旅(2005年12月2日〜12月18日)
2006年02月09日
ロンドンの落ち着いたレストラン "Roussillon"
昨年(2005年)12月に行ったロンドンのレストラン「Roussillon」について書こうと思います。とても魅力的なレストランだったんです。
落ち着いた住宅街にあるミシュラン一つ星のレストラン。
お昼に一人で行きました。35ポンドのランチコース。前菜、メイン、デザートを各々4種類の選択肢の中から選びます。さらにワイン1/2ボトル分とミネラルウォーターが価格に含まれています。別途12.5%のサービスチャージが加算されます。
小さなワインリストが渡されました。白と赤それぞれ5種類ずつが書かれています。南フランスのものが多かったと思います。注文をするとフルボトルを開けてくれました。そこから半分の量まで飲めるという訳です。よっぽどの酒飲み以外、昼なら一人ボトル半分あれば十分でしょう。ワインの選択肢も多いし、客からするといいシステムだなと思いました。店の立場から見ると、残り半分をどうやって売るのか気になりましたけど。
最初に出てきたお通し。見た目もきれい。手でつまんで食べます。生の小さいニンジンとラディッシュ。エビとキュウリを楊枝で刺したもの。スティック状のものはチーズの味がしました。中央にあるのがマスタードのソース。最初の時間稼ぎのつまみとしていいなと思いました。
次に出てきたのがニョッキです。これもアミューズと言っていいのかな。ニョッキを1個だけアミューズとして出てきたのは驚きでした。おもしろいですね。トリュフのいい香りがします。ふわっとした柔らかな口当たり。
ここまではメニューに書いてなかった料理。ここから自分が選んだ料理が出てきます。僕が選んだ前菜はキノコのフリカッセ。数種類のキノコに、肉と穀物の粒を円筒状にして輪切りにしたものも加えられています。さらにトリュフがかかっていい香り。
メインは野菜の煮込みにしました。目の前で野菜の入ったさらに銅鍋からスープをかけてくれました。スープはフォンドヴォーがベースかな。濃厚でしっかりした味です。野菜はニンジン、西洋ゴボウ、根セロリ、カブ、小タマネギなど。この皿にもトリュフがかかっていました。幸せな香り。
口直しのデザートは青リンゴのソルベ。上に液状のシロップがかかっています。
僕が選んだデザートは、チョコレートフォンダンとヴァニラのアイスクリーム。奥にあるのがアイスクリーム。あえて一つの皿に両方乗せてないんですよ。
中身は濃厚でとろーっとしたチョコレート。おいしかった〜。
さらに小菓子とコーヒーも出てきました。
全般に料理の水準は高かったです。しかも、ほとんどの皿にトリュフがかかっているんです(香りはしっかり強かった)から満足度は高いです。
店内はシンプルでいいムード。それに品のいい優しいサービスのおかげもあって、ゆったり気分良く食事ができました。また行きたいです。
周りは閑静な高級住宅街で落ち着いた雰囲気。
最寄りの地下鉄の駅から店に向かう途中の公園でマーケットをやっていました。オーガニックの野菜が中心で、パンやお菓子もあって、じっくり見て回りました。
茎についた状態で芽キャベツが売っていました。
ロンドンはいいですね。煉瓦造りのクラッシックな建物が多くていいムード。気に入りました。
今回はじめてタクシーに乗りました。車内は天井が高くて、足下のスペースが大きくてゆったりしています。
レスタースクエアだったかな。メリーゴーラウンドがありました。
クリスマス前ということで電飾が華やか。
ピカデリーサーカスはにぎやか。人がいっぱいでした。
ピカデリーサーカスの近くにプリンスオブウエールズシアターがあります。ここでマンマミーアを見ましたよ。見る前々日に劇場の切符売り場で購入。安いランクの切符が買えました。1階の後ろの方の席だったけど、十分よく見えましたよ。
お客さんもノリが良くって、笑うところでは爆笑していていました。僕はこのミュージカルは気に入りました。素直に楽しい作品。ハッピーな気持ちになれます。帰国後しばらくは、アバのベスト盤をよく聞いていました。
「キャッツ」や「オペラ座の怪人」で有名なアンドリュー・ロイド・ウエッバーが作曲したミュージカル「The Woman In White」にも行きました。こちらはシリアスな物語。ずーっと音楽が続くというオペラチックな美しい音楽。出演者はみんな歌がうまくて安心して聞けました(あたりまえか)。舞台上を動くスクリーンに映像を映すという斬新な舞台装置。歴史ある劇場でムードもたっぷりでした。
ロイヤルオペラハウスではヴェルディ作曲の「仮面舞踏会」を見ました。上の方の席で鑑賞。安い席で十分いいなと思いました。指揮者のCharles Mackerrasは、盛り上がるシーンでは早めのテンポでぐいぐいとオケを引っ張っていって生き生きした音楽になっていました。
改修後はじめて行ったんですが、レストランとかバーとか休憩時間にくつろげるスペースが格段に大きく立派になっていました。パフォーマンスそのものを楽しむことに加えて、幕間をたっぷり楽しむのもオペラの魅力だと思います。ここは以前からあるスペース。やっぱりいい雰囲気です。着席してテーブルで食事ができます。
そして、うれしいことにテート・モダンで、アンリ・ルソーの特別展がちょうど開催されていました。
彼の代表作がいっぱいで見応えたっぷり。これだけの質・量の絵をまとめて日本に持ってくることは不可能でしょう。しかも平日ということもあってか観覧客は少なめ。じっくりと彼の不思議な世界を堪能することができました。
2005年12月22日
7つ星シェフ、ゴードン・ラムゼイの最新レストラン 「maze」
ピエモンテの後はロンドンに向かいました。そして、今年の4月、スペインから日本に帰る便に乗るために1日だけ立ち寄ったロンドンで訪れたレストラン「ORRERY」で知り合った女性ソムリエと再会しました(ORRERYでの彼女との出会いについてはこちらに書いてあります)。
彼女との縁もびっくりで、彼女のお兄さんが、僕と同じ京都に住んでいてカフェで働いていらっしゃいます。そして、帰国後、彼と会うことが出来たんですよ。そのことは、こちらに書いてあります。
お店は彼女に任せていました。予約しくれていたのが、ゴードン・ラムゼイ(Gordon Ramsay)が経営する「maze」(住所は、10-13 Grosvenor Square London)というお店です。ゴードン・ラムゼイはロンドンで唯一ミシュランが3つ星を付けているレストランのシェフであり、他に2つ星の店が2軒あるそうです。日本にも今年開業した汐留にあるコンラッド東京の中に「ゴードン・ラムゼイ at コンラッド東京」があります。
この日も新たな素晴らしい出会いがありました。彼女が「ROKA」という和食レストラン(ミシュランにも掲載されています)でスー・シェフとして働いているMさん(日本人の男性です)を紹介してくれました。「ROKA」は、かつてパークハイアット東京でエグゼクティブシェフをしていた人がオーナーで、シェフは確かニュージーランド人とおっしゃっていたと思います。和食に洋のエッセンスを取り入れた料理を出していて、客層は流行に敏感な金銭的に余裕がある白人が中心だそうです。
ちょうどMさんが翌日も仕事が休みだったので、次の日も会うことが出来ました。昼の営業が終わりかけの時間にROKAにも連れて行ってもらいました。店内を案内してくれて、各セクションの責任者も紹介してもらい、厨房まで見せていただきました。スタッフとのやり取りを見ていると、彼がみんなから信頼されていることが感じ取れました。しばらくカフェでお話しできましたが、とても魅力的な人です。店では、シェフと新作メニューを検討したり、経営的な内容のミーティングに参加したりと、中心的な役割を担っています。まだ20代ですから素晴らしいです。今回はできませんでしたが、こんどロンドンに行くときにはぜひROKAで食事したいと思っています。
さて、mazeについて報告しましょう。ここは、コース料理や普通の量のアラカルトもありますが、「タパス」と呼んでいる小さい皿の料理をたくさん頼んで、みんなでシェアするというスタイルが中心でした。
料理の数々をご紹介します。ただ、今回は会話を中心に楽しんだのでメモを取らなかった為、細かいところまで覚えていなくてすみません。
まずはホタテです。
手前は鶉とフォアグラ。向こう側は忘れちゃいました。
フォアグラのテリーヌ
サフランとキノコのリゾット
なんの魚か忘れましたが底はリゾットだったと思います。
メニューにはブイヤベース書いてありました。サフラン風味の魚介のうまみが凝縮したスープ。
仔羊。
牛肉の煮込みにフォアグラ載せだったかな。
デザートその1。
デザートその2。ホワイトチョコレートがベース。
デザートその3。チョコレートのミルフィーユ。
最後の小菓子。
料理はレベル高かったですよ。どれもおいしかったです。自分が食べたいものをチョイスして、少量ずつたくさんの種類が食べられるというスタイルです。見た目も華やかで多くの人に受けるでしょうね。
内装もかっこいいです。この写真のテーブルの奥はカウンターになっています。さらに奥が出入り口。
カウンターの後ろにはソファーがあります。
食事が終わって外にちょうど出ようとドアをまたいだところで、一人の白人男性とすれ違いました。僕は気がつかなかったけど、2人に直後に聞いたら、ゴードン・ラムゼイだって興奮しています。すごい接近遭遇でした。彼はマスメディアにも良く出ていて、イギリスではかなりの有名人とのこと。
このあたりの百貨店。クリスマスムードたっぷりです。
ロンドンといえば2階建てバス。うじゃうじゃ走っていました。
MAZE GORDON RAMSAY
10-13 Grosvenor Square London W1K 6JP
Tel 020 7107 0000
ROKA
37 Charlotte Street London W1T 1RR
Tel 020 7927 8255
2005年12月21日
素晴らしいソムリエとの出会いがあったトリノの一つ星「ラ・バリック」
無事イタリアから戻ってきました。今回の旅の終盤は思ったようにネットに接続できなくてブログを更新できませんでしたが、素晴らしい出会いもあり充実した旅となりました。
では、トリノでの驚きの出会いについてお話ししましょう。
翌日の早朝にロンドンに出発するというトリノ最後に日のお昼に「ラ・バリック(La Barrique)」というレストランに行きました。住所は corso Dante 53 です。旧市街の中心部からは少し離れていて、ポルタヌオヴァ駅よりも南にあります。
このお店を選んだ理由はこうです。ピエモンテ最後の日に何かおいしいものが食べたいなと思って、ホテルから近くにいいレストランはないかなーとミシュランを見てみると、ちょうどいい具合に歩いていける範囲に一つ星の店があることを見つけたからです。だから、もしも別のホテルに泊まっていたらこの店を選んでいないでしょう。
予約もせず、ふらっとお店に出かけました。そしたら日本人のサービススタッフがいらっしゃるじゃないですか。坂田さんとおっしゃいます。お話を伺うと今年AIS(イタリアソムリエ協会)のソムリエの資格を取って、その後この店でソムリエとして働いているとのこと。さらに驚いたことに、僕がトスカーナ滞在中にソムリエ養成コースの仲間と一緒に訪れた二つ星のレストラン「Arnolfo」で仲良くなった馬場さんと親友だとおっしゃるじゃないですか(Arnolfoでのことはこちらに書いています。馬場さんはその後シチリアの醸造所で勤め、この冬からピエモンテで働くとのこと)。僕たちのことは馬場さんから聞いていましたと坂田さんが話してくれました。縁の繋がりにびっくり。体が震えました。
レストランの中の様子です。ダイニングルームはここだけ。そんなに広くなくていい感じ。
テーブルの上は色の付いたガラス玉が散りばめられていて華やかです。
席に着くとスプマンテが出てきました。オルトレポ・パヴェーゼの瓶内二次発酵方式で作ったピノネロ。おいしい。そして、メニューを検討。料理は坂田さんが細かく説明してくれました。日本語で聞けるのはやっぱりうれしいです。48.50ユーロのコース"Menu della tradizione"を選びました。
まずはライムでマリネしたホタテです。一口食べて、今日はいい料理が楽しめるなと直感しました。
「Vitella delle Langhe al coltello con verdure croccanti, salsa all'uovo e curry」 仔牛のタルタル、カレー風味のソース。タルタルの上には細かく刻んだズッキーニやニンジンなどの野菜が載っています。ソースはカレーが強すぎず、ほのかな風味で、繊細な生肉と絶妙なバランスでした。
「Sformato di topinambur salsa all'acciuga e peperone con chips di carciofi」 キクイモのスフォルマートです。アンチョビのソースに黄色いピーマンのムースがあって、スフォルマートの上にはカルチョッフィ(アーティチョークです)のフライが載っています。スフォルマートは、ふわっとした食感で、気持ちも軽やかになります。ソースもムースも繊細な味わい。フライのシャキシャキした食感がいいアクセント。カルチョッフィそのものもおいしーい。すべての要素がバランス良く融合しています。
「Tortelli d'oca in leggera zuppa di castange」 ガチョウのトルテッリ。栗のソース。さらに白トリュフをかけてもらいました(25ユーロ料金プラス)。素晴らしい香り。この時期にピエモンテにいる幸せを感じます。トルテッリはしっかり味が付いていて、ソースは繊細。
ここまでは、バルベーラが飲みたいという僕の希望に対して坂田さんが勧めてくれたバルベーラダスティ(作り手は忘れてしまいました)を飲んでいました。素晴らしく繊細で果実味が生き生きしていてチャーミングなワインでした。ただ、セコンドは鹿をリクエストしていたので、鹿料理にはワインが軽いかなーと思っていたら、絶妙なタイミングでこのワインを出してくれました。
DOMENICO CLERICO の ARTE 2003 です。しっかり濃縮感があって、甘みが出ていて、すごくおいしー。
そして、鹿が出てきました!「Lombo di cervo avvolto nel lardo alle erbe con castagne e mirtilli」 側面はラルドが巻かれていて、上にブルーベリーが載っています。
火入れは浅めで、ナイフを入れると真っ赤でした。ラルドが補う油分とベリーの甘酸っぱさと相まって素晴らしいハーモニー。無茶苦茶おいしかったです。ARTEとの相性もバッチリでした。それに付け合わせの栗のムースも絶品。単独でムシャムシャたくさん食べたいくらい。
ドルチェその1。バニラ風味のムース。上にはローストしたカカオ。
ドルチェその2。モンテビアンコ、栗のジェラート、柿のソース。
デザートワインのワゴンです。あまりのうれしさに欲張って2つも頼んでしまいました(笑)。ピエモンテ以外の地域の魅力的な甘口もありましたが、やっぱり地元のものを選択。モスカートとバローロ・キナート。大満足。
小菓子も充実していましたよ。
とにかく素晴らしい料理でした。地元の伝統料理をセンス良く繊細な味わいに仕立てています。そして坂田さんのサービスが素晴らしかったです。ワインと料理に関する知識が抜群で、しかも洗煉された身の振る舞いと人当たりのよい優しい接客でした。彼は4月までこの店に勤めるとのこと。それまでなら、上質な料理に加えて、日本語での素晴らしいサービスが受けられますよ。トリノに足を伸ばす価値ありです!
夜は連日満席だけど昼はすいているそうです。実際僕が行ったときは、僕ともう一組だけでした。お昼にゆったり過ごすのがおすすめです。星付きレストランですが、外国人客は少ないそうです。日本人も普通の観光客はなかなかトリノに足を伸ばさないし、ワイン好きはピエモンテに来てもワイン産地に行くだけなので日本人客もあまりいないそうです。地元の裕福な人に支持されているそうです。ああ、また行きたい!
<追記>
トリノのラ・バリックでソムリエとして勤めていらっしゃった坂田真一郎さんが、2007年10月、東京に「リストランテ ラ・バリック」を開店されました。
リストランテ ラ・バリック
東京都文京区水道2-12-2
TEL: 03-3943-4928
www.labarrique.jp
2005年12月13日
ラ・モッラと、アルバの素敵なレストラン「ラリベラ」
ラ・モッラ(La Morra)に行きました。小さい山になっていて、頂上の広場からバローロを中心とする葡萄畑が一望できます。この日は一面雪景色。とにかく素晴らしい眺めです。とてもカメラのフレームに収まりきらない大パノラマで圧倒されました。写真で感動が表現できないのが惜しいです。この日はいい天気。太陽の光が降り注いでいました。
これが案内板。
やや右方向を撮った写真です。手前の畑は日当たりがいいのか雪が融けています。
アルバからラ・モッラへは、曜日にも依りますが朝昼晩の1日3便ほどバスが走っています。所要時間はおよそ30分。行きはいい時間の便がなかったのでタクシーを呼んでもらいました。ランチアの高級車で、タクシーの表示もメーターもないハイヤーのようなクルマが登場。運転手のおじさんは親切で、途中イタリア語で色々案内してくれたけど、ほとんど理解できなくてもったいなかったです。アルバの中心部のホテルから頂上まで走って25ユーロでした。帰りはバスを利用。イタリアのバスにしては珍しく車内で支払います。2ユーロでおつりが来ました。
ここが頂上の広場。少し降りたところにツーリスト・インフォメーションがあるので、マップをもらいましょう。ついでに帰りのバス停の場所を聞きました。
街を歩いていたら発見。ロベルト・ヴォエルツィオが作るワインのラベルと同じ作者とおぼしき人の絵が壁に描かれていました。
頂上とは別方向を見晴らせる場所で撮影。
こんな標識が立っています。なじみのある地名が並んでいますよ。
バローロの畑とは反対側の眺めです。アルプスの山々。
古い建物が並んでいる趣のある町並みでした。
帰りのバスの窓から撮った葡萄畑です。大きいバスでしたが、客は僕を含めて4人だけでした。
昼過ぎにアルバの街に戻ってきてレストランに行きました。ラリベラ(Osteria Lalibera, Via E.Pertinace, 24/a Alba)というお店です。前日一緒に食事をした料理人がほめていたのでここを選びました。店の入口は小さくてシンプル。店内はクリーンでモダンな印象です。白い壁に明るい木目の現代的な椅子。
料理は伝統料理が中心ですが、スマートでモダンにしています。これは赤ピーマンをじっくりと火入れしたものと鰯を開いて焼いたものに、ジェラート状にしたバーニャカウダのソースを載せたもの(Peperoni arrostiti, alici e gelato di "bagna caoda" 8ユーロ)。温かい料理に凍らせた冷たいソースの組み合わせ。野菜の甘みがとにかくおいしい。がつがつ食べてしまいました。
ピエモンテ名物の手打ちパスタ、タヤリンのウサギのミートソースです(Tajarin al ragout do coniglio e basilico 9ユーロ)。細めの麺の食感が面白いです。ソースもうまみたっぷり。
鳩。ここは白トリュフの名産地アルバです。トリュフをかけてもらいました。素晴らしい香りで幸せ! (Piccione arrostito all'aglio e rosmarino トリュフ込みで25ユーロ)
ワインは、ラ・モッラに行ったばかりなので、ラ・モッラの作り手、ロベルト・ヴォエルツィオ(Roberto Voerzio)のネッビオーロ(LANGHE NEBBIOLO 2003)を選びました。とても評価の高い作り手です。ワインリストには、ネッビオーロダルバだけで23種類ものワインが載っていて、大部分が13〜20ユーロという価格帯でしたが、これはダントツに高い35ユーロでした。
エレガントで繊細な味わいでした。時間と共に心地よい甘みが増していきます。このワインを飲んでいたら、マダムとおぼしきサービスの女性が、話さずにはいられないという感じで「このワインはおいしいでしょう。体全体に素晴らしいアロマが染み込んでいくわよね。」とジェスチャーを交えて幸せいっぱいの表情で伝えてくれたのが印象的でした。
ところで、アルバの町は魅力的でしたよ。塔がたくさんあります。
こぢんまりした町で、中心部は端から端まで歩いても15分くらいです。教会もこんな感じでいくつかあります。
アルバといえば白トリュフです。最盛期は11月ですが、僕が行ったのは終わりかけの時期でしょうか。トリュフ専門店が何軒かありました。店頭にこんな感じでディスプレイされていました。
実はこれだけアルバを堪能できたのはこの本のおかげです。
麗しの郷ピエモンテ―北イタリア 未知なる王国へ今年発売されたばかり。1冊丸ごとピエモンテです。アルバも地図付きでレストラン、カフェ、エノテカが紹介されています。とても重宝しました。田舎にあるレストランもきれいな写真付きでたっぷり紹介されていて、ピエモンテに行きたくてたまらなくなりますよ。
夜はイルミネーションがきれいでした。
クリスマス前のいい時期に訪問できました。
ところが、翌日訪れたトリノでさらに幸せな想像を絶する出会いが待っていました。驚愕の体験は改めてレポートします!
2005年12月10日
ピエモンテの一つ星 Antica Corona Reale da Renzo
ロンドンにやってきました。やっぱりイタリアとは雰囲気が違いますね。まずはミュージカルとオペラのチケットを買ってきました。
それにしても、ピエモンテでは、いいレストランに恵まれました。ピエモンテ料理っておいしいなと実感しました。
何軒か紹介したいんですが、まずは、Cervereにあるミシュラン一つ星のレストラン「Antica Corona Reale da Renzo」のことをお話ししましょう。今年の春から夏にかけて受けたソムリエ養成コースで一緒だった料理人の友人と行ってきました。
彼女はイタリアに料理修行来て2年以上になります。ソムリエ養成コースを受けるまではトスカーナで働いていましたが、コース終了後はサルデーニャのカリアリで働き、1ヶ月ほど前にピエモンテで仕事を始めました。
彼女のお店の定休日に時間を取ってもらってお昼を食べに行きました。お店は彼女が注目していたところで、来年は2つ星を取る勢いの今が旬の店だそうです。
ブラ(Bra)の駅で待ち合わせました。僕は泊まっていたアルバからブラまでバスで向かいました。アルバからブラまで30分ほどです。ブラでは、バスが出るまで少し時間があったので、駅の近くの食材やさんを覗きました。
さて、チェルヴェーレに向けてバスに乗ったのはいいんですが、運転手さんに着いたら教えてねと言っていたにもかかわらず、運転手さんが忘れてしまって通り過ぎてしまうというハプニングがありました(通常ブラから15分くらいです)。逆方向のバスを待っていたら、レストランに入るのが1時間くらい遅れてしまいました。
田舎です。お店のまわりは畑ばかりです。ダイニングは煉瓦が見える暖かみのある雰囲気でした。
料理は55ユーロのデギュスタチオーネにしましたが、アラカルトの中の一部から選択することが出来ました。以下の写真の料理は一人でこれだけの皿が出てくるというわけではなくて、二人で別の皿を頼んで交換しています。
突き出しは葱のフリッタータ(卵焼き)です。このあたりは葱の名産地だそうで、よく葱が使われていました。
テーブルの上に置かれたグリッシーニ。とにかく大きい。ピエモンテのグリッシーニって一般的にこんな大きさだそうです。
仔牛のタルタル。生肉を細かく刻んで、塩とレモンとオイルで和えたもの。このあたりの代表的な伝統料理。
ウナギのマリネ。酸味がきいていて爽やか。
トルテッリ。ピエモンテを代表するパスタ。驚いたことに、液状のソースはなくて、白い布の上に盛られています。トルテッリ本来の味を楽しんで欲しいからだそう。
トリッパの煮込み。トリッパもこのあたりでよく食べられるようです。奥行きある味わいを出しているのがさすが星付きリストランテ。
牛ほほ肉のバローロ煮込み。この地の高級ワイン「バローロ」で煮込んだ料理。肉はねっとりした食感。心地いいワインの酸味を感じるソースがとてつもなくおいしい。
仔牛の表面にパン粉を付けて焼いた料理。肉の内部は浅い火入れで、きれいなロゼ色。表面はかりっとした食感。肉のうまみがしっかりで充実した味わい。店の実力を見せつけられました。
ドルチェのフルーツ。
最後に小菓子。
この日飲んだのはジャコモ・グリマルディのバローロ(Barolo Le Coste Giacomo Grimaldi 2001)。新しいスタイルのバローロ。栓を抜いた直後からおいしい。バニラっぽい甘い香りがして、タンニンが柔らかく、まろやかな味わいでした。おいしかったですよ。リーデルのソムリエシリーズのブルゴーニュ用の大きなグラスで出してくれました。
このレストラン、大いに満足しました。地元の伝統料理が主体で、それを洗練された味わいにしているところが素晴らしいです。
お店の方に伺うと、日本人の料理人が2人働いているとのこと。食事中におひとりが出てきてくれたんですが、女性でびっくり。3年イタリアで働いているそうで、まだしばらくイタリアに滞在するつもりとのこと。お店のスタッフはみんな仲良しで休日は一緒に食べ歩いているそうです。これからもイタリアでいい経験をしてほしいと思います。またお会いしたいと思います。
2005年12月08日
オリンピックを前にしたトリノは工事が多かった。
今、トリノにいます。ミラノからトリノに入って、アルバに移動。またトリノに戻ってきました。明日はロンドンに移動します。アルバではインターネットに接続できないホテルに泊まったので更新が途絶えていましたが、元気で旅をしています。
今日はトリノのことについて書きましょう。
ミラノ中央駅からトリノに向けて出発。Eurostarなら所要時間は1時間27分です。
窓の外は雪景色でした。
トリノのポルタ・ヌオーヴァ駅。駅前はオリンピックを前に工事中。駅に着いたらすぐにツーリスト・インフォメーションに行こうと思っていたけど、日曜日だったのでクローズしていました。旅をするとき日曜日は要注意です。何かと閉まっていることが多いのでそれを見越して旅の計画を立てましょう。
町の中心部、サン・カルロ広場も工事中。
オリンピックの垂れ幕がかかっていましたが、予想に反して派手な看板はそんなに出ていませんでした。
街を歩いていたら、共和国広場でマーケットを発見しました。食品だけじゃなくて、衣料品や花のお店もありました。
トリノには歴史あるカフェが何軒もあります。そのうちの1軒、「カフェ・トリノ(Caffe Torino)」に入りました。表にはこんな派手な電飾が。
店内はクラッシック。1903年開店だそうです。僕は席に座りましたが、立ち飲みの人が多かったです。
トリノはチョコレート発祥の地とのこと。暖かいチョコレートドリンク(cioccolata)を飲みました。かなり濃厚。ほのかなカカオの苦みがいい感じです。
街の通りを見上げるとイルミネーションが輝いています。
通りごとにデザインが違うので楽しいです。これは男女の体のシルエット。頭がぶつかっている感じが面白い。
星座というのもありました。冬は暗くなるのが早いけど、イルミネーションが華やかでいいですよ。
2005年12月04日
ミラノの伝統料理にすっかり満足。
12月2日の深夜から3日の朝にかけてミラノでは雪が降りました。朝、雪が積もっていてびっくり。
スカラ座です。この日は、こんな状態の道をいっぱい歩いたので疲れました。靴はずぶ濡れ。でも、日中は降らなかったのはラッキーでした。
ドゥオーモは相変わらずカバーが掛けられていました。
ドゥオーモ内部です。厳粛な気持ちになります。ステンドグラスがきれい。
キャンドルがたくさん並んでいました。光を見ると和みます。
ガレリアにはクリスマスツリーがありました。
お昼は、Alfred Gran San Bernardo (via borgese 14) というレストランに行きました。伝統料理を出すお店です。
これは突き出し。はじめ撮るのを忘れていて、一口かじってから撮影。すごくおいしかった。鳥肉(?)をつくねみたいにしてパン粉を付けて揚げたもの。
ポルチーニのタリアテッレ。クリーム風味。普通においしい。
オッソブーコ、リゾット添え。
オッソブーコと、サフランを使ったミラノ風リゾットは、共にミラノを代表する伝統料理。リゾットは歯ごたえしっかりで、味に奥行きがあって、すごくおいしかったです。オッソブーコは、牛のすね肉を骨ごと煮込んだ料理。濃すぎない味わいで、肉は煮込みすぎず歯ごたえが残ってました。
さすがに量はたっぷり。苦しくてこの日は夕食は食べられませんでした。
オッソブーコに合うワインを勧めて欲しいと言ったら、選んでくれたのがこれ。PROVINCIA DI PAVIA IGT のバルベーラ。店のハウスワインで、ラベルに店名が印刷されています。16ユーロ。微発泡性のワインでした。なかなか飲む機会がないので、貴重な体験。口に含むと、ふわっとした感覚。軽めだけど、程よく飲み応えがあります。気分よく飲めました。
スピーガ通りやモンテナポレオーネ通りのブランドショップが集中しているエリアに行きました。人がいっぱいでにぎわっていましたよ。下の写真はドルチェ・エ・ガッバーナのショーウインドウ。きっと食べ物は本物でしょう。ゴージャス。
スピーガ通りは道の両端にツリーがあって、上には雪の結晶のようなイルミネーション。
Corso Venezia の電飾。華やかです。
2005年12月03日
ミラノは雨です。
さっきミラノに着きました。夕方6時に着陸して、ホテルに入ったのが9時前でした。雨が降っています。寒いのは寒いけど凍えるほどではないです。
時差は8時間です。日本の朝5時が、ミラノでは前日の夜9時です。
当初は、ヴィーテ・イタリアのツアーに参加するつもりでしたが、最低催行人数に達しなかったため中止になってしまったので、一人でやって来ました。
ミラノ→トリノ・アルバ→ロンドン→フィレンツェとまわって、12月18日の晩に京都に帰ります。
今日は早く寝て体調を整えて、明日おいしいものを食べます!

































































